グアム島戦争遺跡めぐり1 ハガニアからアサンビーチ

グアムにて戦争遺跡を訪問してきました。個人でも1日で回れるコースですが、Discover Guam Toursの主催するツアー「World War II Tour」に参加してきました。

島内各地に残る遺跡のほか、以前訪問したテキサス州フリデリックスバーグにある太平洋戦争博物館ほどの規模ではありませんが、太平洋戦争専門の博物館があります。グアムにおける戦争の記録や見解は専門の方の著書やメディアにお任せしまして、ここでは各地の遺跡の紹介をします。

Plaza de Espana(スペイン広場)

グアムの数少ない歴史的な観光地として紹介される、スペイン統治時代の総督府のあった跡地です。何もないと書かれていることが多いですが、何もなくなったのは太平洋戦争の被害によるものです。旧日本軍は1941年12月のグアム島占領後にここに本部をおいていたため、1944年7月の奪還戦の時に早々にアメリカ軍の爆撃に遭い、ここに建っていた建物はあらかた破壊されてしまいました。

わずかながらに残った建物がこのチョコレートハウスと呼ばれる客人をもてなしたと言われる茶室と、いくつかの小さな屋外にある建物、そして敷地の周囲の壁とゲートです。

こちらは東屋的な建物のように見えます。きれいな赤色の屋根が残っていて、恐らくこの広場で最も保存状態の良い建造物です。総督府では海からの砲撃に備えて数十センチにもなるぶ厚い壁を築いていましたが、20世紀の空からの爆撃には耐えられず崩れ落ち、戦後も再建されずに何もない、平和を伝える広場となっています。

Japanese Caves San Ramon

スペイン広場の裏にある小道、San Ramon通り沿いにある旧日本軍の貯蔵庫として掘られた洞窟跡です。旧日本軍の占領期間中、島民であるチャモロ人が徴用され、壕を掘ったり、砲台を建設したりといった強制労働を強いられた記録が戦争遺跡の各地で紹介されています。詳しくは太平洋戦争記念館・ビジターセンターで学ぶことができます。

上陸地点から離れていたこともあってか、この洞窟は1944年の実際の戦闘では使用されなかったそうです。スペイン広場のすぐ裏手ですが、このあたり道がぼこぼこなので注意して走行ください。

Pacific War Museum(太平洋戦争博物館)

グアム出身の元海兵隊員、John Gerber氏が建てた小さな私設ミュージアムが、Pacific War Museumです。建物はそんなに広くはありませんが、Gerber氏ご本人が島内各地から収集してきたり、旧日本軍の方本人や家族から送られた興味深い展示品が多数あり、観光エリアからも近いためぜひ訪れて欲しいミュージアムです。

建物に入ると、多数の米軍車両が並んでいます。するかどうかは別として、ジープ、装甲車、LVTといった大型車両は運転席に乗って記念撮影をすることもできます。これらの車両はみなきれいな状態で保存されていますが、Gerber氏が島内に放置されている車両を持ってきて、メンテナンスを行い、走れるようにまでしたということです。旧日本軍の小さな車両も片隅に置かれていて、アメリカ軍の車両との大きさの違いを実感できます。

屋外には旧日本軍の120mm高角砲が展示されています。特攻機と説明書きのある航空機後部の残骸も置かれています。

後期に収集した車両は動かすまでのメンテナンスはできなかったそうで、錆び・汚れが残った状態で放置されています。

車両展示を見終えたら、入り口左右にある日米二手に分かれた通路のような展示コーナーに進みます。ここには、日本側には旧日本軍の銃や捕虜となった兵士の方の描いた絵、戦後長く潜伏していた方の記事などがあります。もう一方のアメリカ側では、奪還戦における兵士の奮戦の記録や褒章、戦後の復興の様子が展示されています。片方だけ見て終わらないように注意してください。

Marin Corps Drive

グアムのメインストリートであるハイウェイ1号線は、グアム島の空軍・海軍の基地をつなぐ道路でもあります。戦中戦後に作られたこの道路はMarine Driveと名付けられていましたが、Marine=海を連想され、海兵隊の功績が薄らいでしまうと海兵隊そのものの名である「Marine Corps Drive」への改名運動に尽力したのが、この博物館を建てた、John Gerber氏です。

パネルを掲げたリアカーを引きハイウェイを練り歩いたそうです。その活動の甲斐あって、グアム戦後60周年の2004年に、晴れて「Marine Corps Drive」へと改名されました。

Pacific War Museumへの行き方

Hagatnaからすぐ、Marine Corps Driveからハイウェイ6号線に入ったところにあります。

Facebook: Pacific War Museum

Asan Beach/War in the Pacific National Historical Park(アサン・ビーチ/太平洋戦争国立歴史公園)

いまではだだっぴろい公園として整備されているアサン・ビーチは、1944年7月21日にアメリカ海兵隊が上陸した一大激戦地です。グアム島にしては広く平地のこの海岸は、グアム解放後も戦争終結まで、前線への物資の中継拠点として使われたそうです。公園の駐車スペース近くには、アメリカ海軍のMK14魚雷がただ一つ、ぽつんと置かれています。

海岸から陸を仰ぐと、当時旧日本軍の陣地が多数設置された丘が連なっています。この後訪問したPiti Gunsもこうした陣地の跡の一つです。

場所はハイウェイ1号線沿いでHagatnaから5kmほどのところにあります。飛ばして見落とさないように注意してください。

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