有刺鉄線博物館 デビルズ・ロープ・ミュージアム Devil’s Rope Museum

テキサスルート66ミュージアムと併設の有刺鉄線ミュージアム

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テキサスパンハンドル地方の見どころで最後に紹介するのは、テキサス州マクリーン(Mclean,TX)にある、アメリカ西部開拓時代の畜産業に革命をもたらした世紀の発明品、有刺鉄線の博物館「デビルズ・ロープ・ミュージアム」です。

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20世紀前半には農業、畜産業、石油の集積地として栄えたマクリーンには、かつてのルート66が、一方通行の2車線として整備され東向き・西向きと街を東西に横切り、かつての繁栄を伝えています。しかし今となっては舗装も古びて補修もされず、片側1車線もいらない交通量になったルート66には、訪れた平日の午前中には1台の車も見かけませんでした。

デビルズ・ロープ・ミュージアムはそんな一方通行のルート66のちょうど間のブロックにあります。小さなミュージアムですが、有刺鉄線でできた鉄球を表に掲げていることから、他の建物と間違うことはないでしょう。

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中に入ると、最も大きな有刺鉄線の展示スペースと、お土産店、ルート66ミュージアムに分かれています。本題の有刺鉄線の展示から見ていきます。 入口を入ると一体何の標本かと見えますが、これらがすべて有刺鉄線です。膨大なアンティークな有刺鉄線のコレクションがあり、その他に有刺鉄線を作った道具や鉄線を張る杭、その杭の穴を掘る道具の展示があります。

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アメリカ西部の広大な牧場では、木の柵や石塀、生け垣といった従来の境界線の構築方法では、とてもコストも時間もかかって仕切れない、牛も大きくて柵を突破するし、隣接する牧場主の間でトラブルも続出、といった深刻な課題が発生していました。

有刺鉄線は、これらの問題を解決できる、低コストで短期間に大量生産が可能な境界を設ける手段として発明されました。 日本では人の立ち入りを防ぐ使用の方をよく目にしますが、対人に使われるようになったのは後世のことで、当初の目的は気ままに移動する牛を牧場に留め置くためでした。

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有刺鉄線の形状は、現代ではよった2本の鉄線に、切った鉄線を巻きつけてトゲを作るスタイルが有刺鉄線のスタンダードとなっていますが、各地で多くの人によって作られてきた有刺鉄線を見ていくと、今の形状に至るまでには数々の試行錯誤があったことがわかります。

初期の有刺鉄線に非常に多く見られる形状が、鉄線とトゲが別の部品となっているパターンです。巨大な牛をとどめておこうという目的を考えると、鉄線も太ければトゲ部品も大きくなっていたことがうかがえます。この他には部品は一つでも、トゲが最初からついた複雑な形をした太い鉄線も多数ありました。

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ミュージアムでは様々なユニークな形状のトゲを見ることができます。お土産店でも珍しいアンティーク有刺鉄線のカットされた実物や絵コンテ集、有刺鉄線の歴史に関する文献を買うことができます。

有刺鉄線の歴史が学べる本: BARBED WIRE The Fence That Changed the West

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ミュージアムのお土産屋に数多く置いてある本の中から購入してきました。 有刺鉄線の誕生前から大量生産に至る歴史を、わかりやすい文章と、多くの絵や写真を使って書かれています。

・有刺鉄線のできるまでの西部の牧場主の苦労
・初期の様々な有刺鉄線
・有刺鉄線の発明、実業化に尽くしたJoseph F. Glidden氏、Isaac Ellwood 氏ほか、偉人たちの活躍
・有刺鉄線産業の大量生産化

日本のアマゾンにはありませんが、amazon.comで購入できます。
Barbed Wire by Joanne S. Liu

全米の有刺鉄線ミュージアム

有刺鉄線のミュージアムは他にカンザス州にあるほか、アンティーク有刺鉄線協会もカンザスを拠点に活動しています。イリノイ州には有刺鉄線の発展に貢献したJoseph F. Glidden氏、Isaac Ellwood 氏の功績を称えるミュージアムがありますルート66からは離れますが、もしも有刺鉄線の造形をさらに深めたいときは訪れてみるのもいいでしょう。

カンザス州有刺鉄線ミュージアム: Kansas Barbed Wire Museum
アンティーク有刺鉄線協会: Antique Barbed Wire Society

テキサスルート66ミュージアム

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有刺鉄線ともう一つのテーマが、テキサス・ルート66ミュージアムです。展示スペースは隣のオクラホマ州のルート66ミュージアムと比べると小さなものですが、注目の展示はこの牛です。アマリロから東向きに来た場合は記憶も新しい、ビック・テキサン・ステーキ・ランチの店の前にある、牛のオブジェの初代版です。お土産店では、ルート66に関するグッズの購入もできます。

デビルズ・ロープ・ミュージアムへの行きかた

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テキサス州マクリーンへは、東向きに来る場合はアマリロ(Amarillo)から1時間半、西向きではシャムロック(Shamrock)から、どちらもインターステートI-40で来ることになります。出口は東向きがEXI141、西向きがEXIT143です。
ミュージアムは一方通行の間のブロックにあります。東向きに来ると建物が少々見えづらく、通過してしまわないよう、注意してください。
マクリーンにおけるデビルズ・ロープ・ミュージアム以外のアトラクションは復刻されたPhillips 66 gas station、そしてゴーストタウン観光が楽しめます。

Devil’s Rope Museum公式web: Devil’s Rope Museum
住所: 100 Kingsley St McLean, TX 79057

EZ66 GUIDE掲載ページ: TX page-4

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